「婚約者の両親と妹さんが信者です」

(9-6-01)

御相談したい事があります。
恋人の両親が「エホバの証人」の信者であることを、先日知りました。
婚約し、恋人と結婚式の事など話し合っていたときに、両親は式に出れないとい
う趣旨の事を言われ、知りました。
このまま、彼と結婚した場合に、将来どのような問題が生じる可能性があるか、
教えてください。

〔彼自身の事〕
彼自身は信者ではありません。
家族構成は、父・母・彼・妹です。

彼が生まれる前から、母親は「勉強」を始めていたようです。彼が幼い頃は、話
は聞くけれど信仰してはいなかった父親もいつからか信者となりました。彼も、
小学生時代は運動会を休まなければならなかったりして、自分(の家庭)が周囲
とは異なる事をだんだんと理解したそうです。

彼が、エホバの証人に対する信仰を持たない、と宣言したのは中学生のときだっ
たと言います。教義に疑問をいだき、エホバの証人に対する世間の見方もなんと
なくわかり、エホバを批判し、毎日が親とのバトルだったと。親にとっては、エ
ホバの教えはもう「宗教」なのではなく、自分の価値観となっていたから、と。

その後、大学の4年間を親元から離れて暮らした事もあり、今では、お互いその
ことには触れない暗黙の了解があるようです。
彼自身は今後も信者になる事はないと言いますし、そして、彼を知る私はその言
葉を信じられます。

〔私の事〕
私自身は、特定の宗教を持たない家庭で育ちました(正式には浄土真宗なのかし
ら?という程度に)。法事などは家の墓のあるお寺でお願いする、家の中に小さ
な仏壇がある、正月も誕生日もクリスマスもお祝いする、平均的な日本人の家庭
です。
私自身は何の信仰も持ちません。これからもそうでしょう。
他人が何を信仰しようが、それはその人の自由だと考えています。なるべく尊重
したい、とも。ただ、反社会的なものには嫌悪感を感じます。人は価値観が違っ
て当然だけれども、価値観同士が対立するときはお互いに折り合っていかなけれ
ばならないと思うからです。
今回の事(婚約相手の両親の信仰のこと)があるまでは、エホバの証人に対する
私の知識は、@「血」を重く見て、輸血を拒否する人たち、A競争や闘う事を嫌
い、学校の剣道実技を拒否する人たち、というものでした。法律を学ぶ過程で出
てきた憲法の判例に関しての知識です。
そして、私は、現実社会とのバランスをとれない偏った教義と認識して、エホバ
に対し、快い印象は持っていませんでした。今でも、もっていません。

〔彼の両親の事〕
善良な人。その一言に尽きる感じです。
彼と私の結婚に関しても、祝福してくれているようです。
彼や私に対して、今後も宗教的な干渉はないのでは?と思います。

ただ、考え方の違いから出てくる影響を私は心配しています。
今回、御両親の信仰を知る機会になった結婚式への不参加など、信仰上、仕方の
ない事だと思っても、私自身が悲しい思いをすることが、これからも出てくるの
ではないだろうかと思うのです。
たとえば、私の親が亡くなっても葬式に来てもらえないだろうとか。
他にどういったことを、覚悟しておくべきなのでしょうか。

長くなりました。以前に同じような質問があったのかもしれませんが、どうぞよ
ろしくお願い致します。

《編集者より》
彼自身がエホバの証人ではなく、今後もそうなる可能性がないとすれば、まず大きな問題は予想されないと思います。あなたのおっしゃるように、冠婚葬祭の時にこの問題が表面化しますが、それ以外にはほとんど普通の関係を保てるでしょう。ただ、彼の両親があなたに伝道につながるようなことをしてくることは覚悟する必要があります。例えばものみの塔誌を読むように勧誘したり、集会に行ったり研究をしたりすることをあなたに勧めることがあるかもしれません。あらかじめ、彼にこのような事態の時にどのように対処したらよいか打ち合わせをしておくのもいいかもしれません。彼が両親の圧力から守ってくれるはずです。また子供が出来た時に両親が孫の教育にものみの塔の宗教を持ち込む可能性があるかもしれません。これも、あなたと彼とで事前に打ち合わせをしておけば問題はないことだと思います。最後に、これは非常に稀な可能性ですが、彼が交通事故にでも遭って大出血をして意識が無く、輸血をしなければ死ぬような事態になった時、両親は輸血拒否の圧力をかけてくるでしょう。あなたは彼の輸血に関する意思をはっきりと聞いておき、それを文書の形で残しておき、両親の圧力をはねのける用意をしておく必要があるかもしれません。例えば彼が、「輸血は望まないが、もし輸血なしでは死ぬような状態では、命を取り留めるための最小限の輸血を受け入れます」というような文書を作成して署名捺印しておくのがいいかもしれません。