「他愛も無い経験ですが・・・」−元研究生より

(7-9-01)

初めまして、編集者様。
私は半年ほど前に、このサイトを知りまして、今まで知らなかった色々な事を
教えていただきました。
今まで知らなかった事を色々とお教え頂いて、ホント良かったなあ・・・と言
うのが率直な感想です。

私は今から約10年ほど前、大学に入学したばかりの頃、初めてエホバの証人
の方とお話しをしました。私はそれまでエホバの証人の方についての知識が殆
ど無く、最初お話しをされた方も、自分がエホバの証人だということは言われ
ずに、只、「この世の中についてどう思われますか?」と聞かれたので、正直
に自分の考えを話し、それから色んな話をしたのが最初です。

その方はそれから毎週のようにアパートに来られるようになり、いつの間にか
聖書と「永遠に生きる」(だったと思いますがー)の書籍の勉強をする様にな
りました。

単純でのんきな私は特別不審にも思わず(後で友人から散々「世間知らず」だ
と責められましたが(苦笑))毎週の様にお茶を用意し、書籍の勉強をしまし
た。
実際の所、聖書自体には興味がありましたし、書籍の内容にも特に疑問を抱か
ず、彼女や他の方が言われるままに、一緒に時間を過ごしたりしていました。

ー数ヶ月が過ぎた頃、日曜日の集会に誘われまして、足を運んでみましたが、
なかなか楽しい雰囲気の中で、気持ちの良い話があっていて、(クリスチャン
の集会と言うものは、なかなか楽しいものなんだなあ・・・)といういたって
単純な感想を持ちました。

ーそれから、何度も引っ越しをし、その都度その土地のエホバの証人の方が訪
問をしてくださいまして、(本当に全国的な(全世界的な?)組織なんだなあ
・・・)等という感想を持ったりしました。

 只、色んな会衆の集会に参加して感じたのは、やはりその土地土地の特徴が
あるなあ・・・という事でした。長老の考え方によるのか、土地柄なのかは分
かりませんが、すごくオープンで、友好的な会衆もあったし、中には、すごく
閉鎖的な会衆もありました。
 規律も会衆によって違うようで、カラオケ等を禁止している会衆もありまし
た。
 それでも、集会で話す内容や、雑誌の内容がとても理にかなっていると思っ
たし、道徳的であるなあ・・・と感じて、雑誌なども購読しておりました。

 一時期は、神権宣教学校に入学する事も考えましたが、どうしてもそれに踏
み込めない理由がありました。
 それは実に漠然とした理由だったのですが、証人の方が研究生である私を信
頼してくださっていないーと言う事でした。
 口答でそう言われた訳ではありませんが、内部組織について質問をしたとき
に「それはあなたがちゃんとした証人になってからね」と言われたことが2、
3度あり、鈍い私でも「あれれっ」と思いました。
 もう一つは、雑誌を頂いた時に、お金を請求された事が数度あり、その時に
も「あれれっ、言っている事とやっている事が違うなあ・・・」と感じまし
た。
 勿論、頂いた書籍の分のお金を払うのは当然だと思うし、勿論そのつもりで
したが、確か「自発的な寄付」ーと聞いていたので、ちょっと変だなあ・・・
と思いました。

 今はもう一年以上、時折文書を頂く位しか接点はありません。文書や書籍の
内容自体は、今でも良いなあ・・・と思っていますが、それ以上ではありませ
ん。
 只、内部組織についての知識が少なかったので、「一体中はどうなってんだ
ろう??」と思っていたので、このサイトで色々知ることができて、とても嬉
しく思いました。

 今でも聖書には関心がありますし、人間が何処から来て、何処へ行くのか、
すごく知りたいと思っています。ーでも、多分、集会に参加する事は、当分
(もしかしたら、ずっと)無いと思います。
 只一つ言えるのは、幸いなことに私自身は、そんなに意地悪だったり、嫌な
性格だったりするエホバの証人に会ったことはありませんでした。勿論苛めら
れたことも無かったです(ーまだ研究生だった為かも知れませんが・・・・・
(苦笑)

 どちらかと言うと、みなさん「クリスチャン」たろうとして、すごく一生懸
命頑張っているーっていう感じでした。ーそれが時々不自然に見える事も、
痛々しく見える事もありましたが・・・。

ー栓もない事を申し上げて、申し訳ありません。一言お礼と、他愛もない経験
ですが、少しくらいは何かのお役に立てばよいと思いまして・・・・。
 これからも益々ご健勝にてご活躍なさる事を願っております。

 それでは、失礼いたします。

《編集者より》
他の投書にも書かれていますが、エホバの証人の社会は縦の系列の中で自分がどこにいるかによって扱いが大きく違ってくる、大会社や軍隊と似た社会です。長老であるかないか、開拓者かどうか、によって扱いが違いますし、あなたの体験のようにバプテスマを受けていない人間には、同じ信者でも別の扱いがあります。決して対等な「兄弟姉妹」の社会ではないのが、不思議なところです。いずれにしても、あなたが自分を殺して組織に自分を捧げずに、「あれれっ」という自分の素朴な疑問を大事にして耳を傾けたのがよかったと私は思います。多くのエホバの証人はこの「あれれっ」を押し殺し、ついには意識の上に上らせないようにして、組織にひたすら忠誠を尽くすようになるのです。