うつ病になり自殺を考えた元証人−「組織に殺されかけました」

(7-6-01)

私は東京都内に住む主婦です。3年ほど前、私がエホバの証人だったときの話を聞い
ていただきたいと思います。
私は1世で、学生の時にエホバの証人に接し、有名進学校にいたにもかかわらず卒業
後は大学へ行かずに正規開拓者になるためにアルバイトをはじめました。
当時の私は大変熱心で、毎日、伝道か研究司会か王国会館建設に従事していました。
いつも集会前に当番ではなくても掃除をし、集会後は会計などの仕事をしたり、新し
い人に声をかけたり、「よいクリスチャン」として、努力していました。
そして、あるとき、組織から必要の大きな所へ移るようにと言われ、パートナーを紹
介されました。私は、エホバの証人は皆いい人たちだから大丈夫と、何も考えずに受
け入れました。
しかし、それからの生活は大変惨めなものでした。その紹介されたパートナーは、2
世なのに甘やかされて育っていたようで、家事も何もできないのです。そして、その
できないことを誰かがやってくれて当たり前と思っていました。私は話し合いも試み
ましたが、結局彼女は考え方を改めず、私をうとみ始めました。
彼女は分裂症的なところがありました。ありもしないことをでっち上げて、会衆中に
広めるのです。
私が友人の兄弟から交際を申し込まれると、ねたみ、たくさんの男を手玉に取ってい
るといいます。(実際、彼女が好きだった兄弟は私に交際を申し込んできていたり、
何人かの兄弟にラブレターをいただいていたりしたことは事実です)
私が会衆の新しい人を家に招いて交わっていると、自分は仲間はずれにされている、
私にはもてなしてくれないと言います。
そして、会衆中にそのような噂話が蔓延していき、驚いたことに会衆の人たちの多く
はそれを鵜呑みにしたのです。
確かに私は、必要なときには毅然と「悪い!」と言い、きつく見える面もあると思い
ます。しかし、それ以上に会衆には尽くしてきたつもりなのに・・・・。
そして、あるとき長老が言いました。「姉妹、正規開拓を止めたらいかがですか」私
はまったく理解できませんでした。なぜ私がやめなければならないのか?奉仕時間に
は問題はなかったはずだし・・・。それで、私はその申し出を断りましたが、長老は
言いました。「正規開拓を止めたって死ぬわけじゃないでしょう」
私はあきれてしまい、何もいえませんでした。
そして、数日後、会衆で私が正規開拓を降りたことが突然発表されました。私の承諾
のないままに。私は驚き、長老に聞きました。すると、長老は言いました。
「やめた方がいいでしょう。理由はとりあえず体調不良にしておきました。」
それからは、会衆の人々は手のひらを返し、こぞって私を無視し続け、その元パート
ナーが会衆で目立った立場になっていきました。会衆は彼女のうそ泣きにだまされ、
彼女の言うすべての言葉を信じました。
私の10数年は何だったのでしょうか。
私はすっかりうつ病になり、自殺を考えるようになりました。
集会へも行かなく、いえ、行けなくなりました。引きこもりになったのです。以前は
あんなに活発だったのに。
そんな私を気遣い、訪れてくる兄弟も姉妹もいませんでした。
そして、集会に行かなくなってから何ヶ月かしたころ、長老から電話がありました。
私は、自分が行くつもりのないことを打ち明けました。すると、長老は言いました。
「断絶ですか?」
なぜそんなことを言うのでしょう。引止めの言葉こそあれ、そのような追い出しの言
葉なんて・・・!
そして、それから何年か経ちましたが、私はいまだに自分がどのような立場なのかも
知りません。排斥なのか、断絶なのか・・・。何の連絡も報告もないのですから。
そして、何度か自殺未遂を繰り返し、生きる希望をすっかり失っていた私を救ってく
れたのは、世の人であった今の主人です。今は本当に幸せですが、組織への恨みは消
えません。

・・・しかし、今も困っていることがあります。それは、私は大変熱心なクリスチャ
ン(自称)だったので、いまだにマインドコントロールがとれません。いくら、カル
トであると糾弾するHPを見ても、エホバの証人の側から見てしまい、受け入れられ
ないのです。私がダメな人間なだけで、組織は正しいのだと思っているのです。(そ
の組織の人々は大嫌いですが)
                                      
              助けてください。
本当にエホバの証人はカルトなのでしょうか。間違っているのでしょうか。

《編集者より》
文面から察すると、あなたはとても敏感な感受性を持っているようで、そのあなたの性格と、組織のあなたのような人への配慮のなさとが重なって、あなたの心の病を引き起こしたのではないかと思われます。そのあなたをそのまま受け入れてくれたのが、エホバの証人の組織ではなく「世の人」であるご主人であるということは、そのこと自体、組織に問題があることをあなたに知らせているのではないでしょうか。

あなたのように、エホバの証人をやめても組織への依存だけはやめられないという人は少なくありません。それは、神の組織がどっかにあるはずだ、その組織に頼ることしか救いはない、という考えで、これは多くのエホバの証人、元エホバの証人に根深く植え付けられています。エホバの証人がカルトかどうかは、人に結論を教えてもらうのでなく、自分で考えて答えを見出してみたらどうでしょう。「組織」あるいは「指導者」を「神」の唯一の特別な機関と位置付け、それに全面的に依存させることを教える団体の共通点は何でしょうか?そしてその神がかりの特別な「組織」への批判を禁じ、情報を制限し、反対者を処罰する団体の共通点は何でしょう?そして「組織」への忠誠のためなら親子兄弟夫婦の親密な愛も引き裂き、命を落とすことも勧める団体の共通点は何でしょう?このようなことを実行している団体とものみの塔協会とを比較する時、あなたが最後に書かれた疑問の答えは出るのではないでしょうか。