進学して充実した生活を送る元二世

(4-26-01)

始めまして。僕は現在29歳の元二世です。こちらのサイトでは偏らない情報を提
供してくださっているので、とても感謝しています。

さて、僕が今回メールさせていただいたのは、元二世と学問に関する僕の経験を
みなさんに聞いていただきたかったからです。もしかしたら、元二世の方々で学
歴にコンプレックスのある人のお役に立つかもしれません。

僕が小学4年生のころ、母がエホバの証人と交じわり始め、同時に僕は典型的な二
世の人生を始めることになりました。中学3年のとき、父母が離婚しました。宗教
上の不和が主な原因でしたが、ほかにもいろいろあったようです。

というわけで、僕の進学先の高校は母が半強制的に決定しました。地元のエホバ
の証人の二世たちがほとんどみんな通っている、とある工業高校でした。中学で
総合トップの成績を取っていた僕はできれば進学校に行きたかったのですが、近
隣の会衆のしきたりということで断念しました。

その後もお決まりの二世の若者の行く道を進みました。スーパーのレジとか魚屋
とか、アルバイトしながら開拓奉仕をし、奉仕の僕になりました。

しかし23歳のとき、淫行を犯してしまい、審理委員会に。その当時は悔い改めた
ので排斥にはならなかったのですが、僕は不活発になり、自然消滅という形で組
織を去りました。

その後、きちんと就職をしてみたのですが、僕がやりたい仕事にはなかなかつけ
ませんでしたし、やっと就職できた社内でも学歴のハンディキャップは相当大き
く、満足の行く仕事はできませんでした。

26歳のときに一大決心をして、アメリカに留学しました。最初はコンプレックス
のかたまりだったんですが、勉強を進めるうちに自分の能力を発揮できている大
きな喜びを知りました。思えば、エホバの証人だったころは「いくら才能があっ
ても、人間の知恵など取るに足らない」とか、「社会の問題は神が解決するので
、人が手出しするべきじゃない」などと教えられていたので、おもいっきり勉強
したりやりがいのある仕事をしたりできませんでした。

しかし今では、自分の力と才能と努力で、世の中を良くしていこうという意気込
みを持っていますし、それが自分が小さい頃からの夢だった、と分かりました。
とても充実しています。

今は四年生で、来年の秋からは大学院に進む予定です。学部内の「最優秀最終学
年者賞」を始め、様々な奨学金も頂いていますので経済的にはなんとかやってい
ます。

26歳からでも大学に入ってほんとに良かった、と思います。元二世の方々も、あ
る程度の年齢からでもぜんぜん遅くないので、ぜひ進学を考えてみてください。

ほんとは昔、同じ会衆だった二世の友達たちに直接言ってあげたいんですが、会
衆内での母の立場などを考えると目立つ行動は避けたほうがいいと思い、こちら
に投稿させていただきました。

以下のメールアドレスは公開していただいて桔構です。よかったら元二世の皆さ
んからのメールをいただけたら、と思います。

recdogs@cmpmail.com

《編集者より》
アメリカではあなたのように社会的に成功している元エホバの証人はかなりいます。日本人でもあなたのように、エホバの証人時代の心の傷を癒して、進学して充実した生活を送っている元証人がいることは、実に心強い限りです。あなたが大学で何を専攻しているのかは文面からは分かりませんが、多くの方はエホバの証人時代に訓練された技術を活用しているようです。私は、ものみの塔に対する最も効果的な挑戦は、元エホバの証人が組織を出ても、心の豊かな充実した生活を送れることを、組織に留まる証人たちにはっきりと示すことだと思います。その意味で私はあなたのような例を、ますますこの読者の広場で紹介して行きたいと思っています。元エホバの証人で今は充実した生活を送っておられる方、決して物質的に豊かであるとか、社会的地位が高いとかで単純には計れませんが、自分として十分な満足の出来る生活をしている方で結構です、是非投稿をお願い申し上げます。