ストレス状態にならないためには (七転八起)

(2-26-01)


こんにちは、2月20日の投書の続きです。(社会保険中央総合病院の 泉 嗣彦医師の
講義からの抜粋です)

ストレス状態にならないためにはどうしたらいいかというと、下の表を見てくださ
い。

*ストレス状態にならないために
(1) あるがままに自分を受け入れる
(2) 完全主義、全力主義をやめる
(3) 投げ出せ、悲鳴をあげる
(4) 人とよく交わろう
(5) 仕事以外の友達を作ろう
(6) 悩みは相談する
(7) 心にためないで、発散しよう
(8) きちんと休憩、休息をとること
(9) 休日には積極的な休養を
(10) いい子にならない

特にこの中で見ていただきたいのは、(3)の投げ出せ、悲鳴をあげるです。
  これは、何か人に頼まれて、自分ではもうできないと思っても、いい子になって、
周りを気にして引き受けてしまったりすることがあるかと思います。そうしたことを
いつまでも続けていると、自分がパンクしてしまい、消化しきれずストレスとなって
しまうのです。
  ですから、辛くなったら、投げ出せ、悲鳴をあげろということなのです。すべてを
背負い込まないで、相手に投げ出し、自分の力が盛り返してきたら、またやれば良い
のです。
  ストレスを無くすというのは難しいし、無くさなくても良いのです。ストレスに負
けないようにするには、とにかく行動することです。楽しいことをするというのでは
なく、とにかく行動してみてください。そしたら楽しいことも沢山あると思うので
す。先に考えてから行動するのではなく、まずなんでもいいから行動し、自分が行
なって身体で楽しいと感じられる運動が一番のストレス解消法となるのです。  The
end

私は(1)の あるがままを受け入れる と(2)の 完全主義、全力主義をやめる が
大切だと思います。ものみの塔は自分を無にしなさい・・・とか自分のことを考えす
ぎてはなりません・・・などの聖句を曲解して、自分の行なった成果を正しく認める
ことさえ否定するかのようです。いつも自己否定するように促しています。その考え
方がストレスを増大させます。
かつて、マラソンランナーでオリンピックのメダリストであった、有森裕子さんも
「自分で自分をほめてあげたい」 と走ったあとでコメントしていました。本当に健
闘した時に、自分で自分をほめてあげて、自分を大切に扱うことも人生の中では必要
な要素だと思います。自分を好きになったり、ほめてあげることのできない人が他の
人を大切にできるでしょうか?

また、自己犠牲という言葉をものみの塔はよく使いますが、完全な人であったイエス
にはできたことを、不完全な私達に押し付けるのは行き過ぎだと思いませんか?典型
的な完全主義者
の言い分だと感じませんか?そんな教えを忠実に実行しようとすると、精神が病んで
きます。不完全だからこそ、その立場でできることを、小さなことから始めていけば
いいわけです。小さな親切など、日常生活の中でもできることは、いろいろありま
す。自分で考えて、実行していけば満足感や達成感も得られます。

私はこの数ヶ月間、特に若い人へのメッセージとして、人生の生き方に関する提案
や、カルトの意味など、投稿してきました。ですが、実際に読者の方々が読んで、考
え、実行されるかどうかは全くの未知数です。日本は、4月が多くの会社や学校の新
年度になっているので、今一度、ご自分の今後の人生設計を深く考えてみられるよう
お勧めします。
私は個人的な事情で、しばらく投稿をお休みします。皆さんが、人生を豊かな方向へ
歩み出されることを、切に希望しています。

《編集者より》
何回にもわたって大変有意義な投稿をしていただきありがとうございました。忙しさにまぎれて個人的にお礼のメールを差し上げられなかったことをお詫び申し上げます。七転八起さんも積極的に休養をおとり下さい。一つだけ個人メールで気が付いたことですが、ポートランドは想像するほど雪が降りません。東京の今年の雪の降り方を見ていると、東京の方が雪は多いと思います。ただ緯度が北に位置しているために(北海道の稚内の少し北にあたる)少し標高が上がると直ぐに雪のあるスキー場に行けます。また機会がありましたらこのウェブサイトを応援してください。


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