「一般のエホバの証人に事実を公表するには」についての意見−「pendulum」より

(2-5-01)

こんにちは。こちらのフォーラムではpendulumの名前で時々メール差し上げているも
のです。01/27/01の投稿の、「一般のエホバの証人に事実を公表するには」を読ん
で、少し考えたことを書きたいと思います。綿密な考察に基づくものではありません
ので、村本さんを含め、このメールを読まれる方からも、是非のほどを窺いたいと思
います。

二度に投稿のメールを読んで、このメールを投稿された方が、組織の実態を知
らないでエホバの証人として活動しているすべての人に何とかして真実を伝えたいと
切望している様子がよく伝わりました。確かにJWとして活動してきたことは、聖書に
照らしてみて、「しないほうがよかったこと」というレベルの事ではなく、むしろ
「してはいけなかったこと」だったと分かれば、現在もその活動を続けることが良心
的にももはやできなくなります。そして、かつてはものみの塔の言うことをふれ告
げることで、他の人を救おうとしていたのと全く同じ動機で、今度はJWの、実態を知
らない兄弟姉妹を助けたいと思い、ものみの塔の実態をふれ告げたいと願うのは、
自然なことだと思います。

この種の活動を何とか成功させる方法として私が考えているのは、現役のJWの人間が
組織内に現在もとどまる人間として、組織の内側からの視点で自分が気づき、考えて
きたことを本にして出版することです。JWは外部の批判には、決して耳を傾けてはな
らないと考えていますから、組織外の人間のものみの塔批判の書籍には、見向きもし
ないでしょうが、内側の人間が書いたものなら手にとるかもしれません。本を書くと
言うこと自体、決して「手軽な方法」ではありませんけど。

このとき、著者の情報として現在交わっている会衆名と奉仕の立場などを明記し、そ
れが確認できるインターネットのURLを載せておけば、その後、協会がこの著者に報
復措置をとったときにその旨をHP側から公開して、より多くの人に正確な情報を送る
ことが可能になるかもしれません。「カルトの子」を出版した米本和弘氏や、現役の
JWの夫で「エホバの証人の悲劇」を書いた林俊宏氏など、ルポライターでカルト宗教
団体に関心をもっている人は実際にいますから、彼らに聞いてみることもできるかも
しれません。

この案は、本を著すという労力、実際出版されるかと言う問題など、実現の可能性と
いう点で困難な感じもしますが、それだけでなく、この活動が外部に明らかになった
時点で、書く側のJWには、排斥される覚悟も求められるでしょう。一番現実的な方法
と言うのは、JWICで知識を得ながら、会衆内においては自分の個人研究を通して感じ
るようになった疑問という形で(実際JWICを通して組織の矛盾を知り、それが本当か
どうかものみの塔の出版物と聖書を比べて確認してみることは立派な個人研究だと思
います)、聖書と組織の教えの矛盾点にそれとなく言及し、「ここのとこはどうなん
でしょうね?僕も考えているんですけど」とか言って、相手にふっと考えさせる機会
を与えることを、折をみて繰り返し、各々考えてもらうという方法ではないでしょう
か。

それで、考えてみようと思う人は元々「真理に飢え乾いている人」でしょうし、全然
関心も持たず、聞き流す人は、おそらく聖書そのものにも関心を持っていないと思い
ます。私見ですがJWで聖書自体に関心がある人は、非常に少数派だと思います。これ
には、そもそも組織に入ったときの動機が「子育てを成功させたい」とか、「訪問し
てきたJWの人の人柄に惹かれて」など、他の宗教グループに先に接していたら、そち
らがものみの塔の代わりの役割を果たしていたのではないかとも考えられるような、
聖書に直接根ざしていない理由でJWになる人が多いということがありますが、より本
質的な原因として、協会の教理が頻繁に変わり、その変化に自分の聖書理解を常にシ
ンクロさせていなければならないということは、個人的に聖書を読んでも解釈するこ
とが許されないことを意味しますので、JWであるということは裏を返すとすなわち、
聖書を読んでも理解してはいけない人間になるという、ものみの塔がもたらす構造的
な問題に起因するとも言えるでしょう。

従って、JWでありながら聖書自体に深い関心を持っている人は、必然的に組織の教え
に疑問をもつきっかけを自分の中に持つことになり、加えて他の人から組織の問題点
や実態を教えてもらえれば、さらに良いでしょうが、他人から教わることを待たなく
ても、やがては組織教えの矛盾に気づくことになるでしょう。実際、私がそうでし
た。そのような人に少し援助の手を差し伸べるだけでも、かなり効果を期待できるの
ではないでしょうか。

以上、考え付くままに書いてみました。

《編集者より》
現役のエホバの証人が、エホバの証人であるという立場を表に出して自分の考えを本にして出版した人は非常に数が限られていますし、全てそのような本はエホバの証人の立場を擁護するように書かれています。私が知る限り、現役のエホバの証人が少しでも組織に批判的な内容で本を出版したのは見たことがありません。あなたの予想されるように、まずたちまち排斥処分になり、一種の自爆行為にしかならなくなるからでしょう。あなたの後者の案、すなわち地道に表立った反対意見を控えながら、問題を提起していくのが安全であると思います。インターネットとE−メールがエホバの証人の間に更に普及すれば、このような運動は更にやりやすくなるかもしれません。