小さなことから始めてみよう(七転八起)

(1-13-01)

新しい年が始まって、何か新しい事を始めてみようかな・・・と考えている方もい
らっしゃるでしょうね。私も去年から始めた勉強と運動を、今年はさらに充実したい
と考えています。一歩一歩着実に歩んでいけば、自然に少しずつ進歩できるのではな
いでしょうか。何事もあきらめずに続けることの大切さを、私はテレビ番組から教え
られました。

去年、NHKの 「プロジェクトX」 の中で鹿児島県屋久島の屋久杉を保存するために活
動した二人の人のドキュメンタリーを放映していました。
高度成長時代に、屋久杉がどんどん伐採されていることを知った屋久島出身の二人の
若者が東京から屋久島へ戻り、保護活動を始めたのが小さな運動の始まりでした。当
時、島の人々は杉の伐採で収入を得ている人が多かったので、反対運動は無視され続
け、一向に成果が現れないまま年月が過ぎてゆきました。二人は意気消沈して、酒を
飲んでは愚痴を言い合う日々が続いたそうです。そんな二人を見守っていた、片方の
青年の妻が一喝したことによって二人は真剣に活動を再開し、一人の青年は町会議員
になり屋久杉の保護を訴え続けました。島の人々も保護が必要なことは理解できて
も、実際に伐採することで生活を維持しているので反対することしかできなかったよ
うです。県庁へ嘆願に出向いても一蹴されてしまいました。その時の 「あなたは、
実際に屋久杉を見たことがあるのですか?」という問いかけに心を動かされた県の職
員が、屋久杉の森に入り、その壮大な姿に心を揺さ振られ、保護しなければ・・・と
いう方向に動くことになりました。また、縄文杉の発見によっても世論を見方にする
ことができ、その結果、国の保護命令が発せられるという結果になりました。今で
は、世界遺産に指定されています。すでに、島の3分の2ほど伐採されてしまったの
ですが、保護活動が実を結び、3分の1は残すことができています。小さな活動が、
長い年月をかけて地球の遺産を守ることに貢献した一つの例といえるでしょう。

私達の行なうことは、ほんの小さな事かもしれませんが、いつの日か長い年月をかけ
て大きな流れのようになるかもしれません。小さな活動でもあなどってはならない
し、今すぐに成果が出なくてもあきらめてはいけないことを教えられました。

1月4日の投書 「真の幸福とは・・・」 の中で富士山のクリーン作戦のことに触れ
ました。全部で5万人の人が参加したと聞いて驚かれるかもしれませんが、美しい自
然を残したいという、共通の願いを実現するために、それぞれが考え、行動した、
「ヒューマンリンゲージ」 と題する取り組みです。以下が活動の詳細です。
*富士山頂ハンドインハンド・・・富士山頂に全国の旅仲間が集い、手に手を取って
大きな人の輪をつくりました。下山時には、それぞれゴミ袋を手に、空缶やペットボ
トルなどを拾いながら歩き、ゴミは持ち帰りクリーン活動に協力しました。
*富士浅間神社詣  山開き前夜祭
*富士講歴史体験  五合目登山
*花とふれあいの音楽祭
*花とふれあいのダンスの祭典
*「写るんです」で富士の自然を撮ろう
*富士山麓にお花畑づくり
*ありがとう富士山富士のすそ野クリーンウォーク
など、様々な活動の中で自然を大切にする気持ちを育まれたそうです。

私達ひとりひとりが、小さいことと思えることでも、努力しつづけていけば地球は救
えるのではないでしょうか。そんな活動を始めてみるのも、一つの生き方だと思いま
す。

《編集者より》
このような考え方と態度はある意味でエホバの証人としての訓練と正反対であり、元エホバの証人の方々には馴染みにくく、それだけにちょっとした心の挑戦でしょう。何しろ自分で考えて自発的に創意工夫をこらして今までにないことをはじめていく、そしてあかの他人の「世の人」と力を合わせて協力して何かやる、これはみなエホバの証人の最も避けてきた事柄です。しかし、逆に言うとこのような活動こそ、エホバの証人として今まで染み付いていた考え方と態度を洗い去り、健全な社会人として復帰する第一歩になるのかもしれません。有意義なサジェスチョンを頂きありがとうございました。