組織の内部改革について−「壱抜けた」をする現役証人よりの再投稿

(12-13-00)

編集者様、ウィリアムズ姉妹の記事について不愉快な思いをさせてしまったことをたいへん悔やん
でおります。私としては特に目新しくなかった話題でしたのであのように書いてしまったのでした
。私はウィリアムズ姉妹のようなエホバの証人は大勢見てきたからです。でも、編集者様はお忙し
いなか一生懸命取材されているのですから、心ない批判は失礼だったと思います。心よりお詫びし
ます。

私はこのHPから多くのことを勉強させてきました。このHPには本当に感謝しています。私が学
び知ったことは以下のとおりです。
 ・エホバの証人は必ずしも、聖書を正確に解釈してきたキリスト教団体ではない。
 むしろ「忠実で思慮深い奴隷」を標榜する人々の独自の見解を聖書より重要視する 傾向を持つ
。
 ・エホバの証人は全ての人が聖書を誠実に支持、擁護しているのではないし、誠実 に神を認識
しているのでもない。組織を恐れ、崇拝している。組織の指導部は保身 を図るためには、いくら
でも誠実な信者を犠牲にする。
 ・序列に異常に執着する。とくに若手の二世、三世の人々は。
 ・教理は論理的でなく、いきあたりばったりに言い抜けるようなもので、一貫性が なく、常に
変化している。その変化は進歩的に発展しているのではなく、時勢、事 情に合わせて、指導部の
面子を立てるためのいい訳になっている。・・などです。
個人々々は誠実なキリスト教徒たろうとする人はいます。しかし目だった立場についた人はもはや
キリスト教徒とはいえないくらい世俗的な精神に堕している、というケースはうんざりするほど見
てきました。そういう指導部の動機に疑問を抱くのもごく自然なことではないでしょうか。

さてこの度の組織上の改変ですが、これは要するにこれまでの統治体の支配力がかなり減少したと
いうことなのでしょうか。そしてコラムを連載しておられる長老兄弟が指摘されているように、協
会の教理とは合わないはずの若い「油注がれた」クリスチャン男子が統治体の成員に任命されたこ
とや、ずっと以前にネティニム級が定められたことも、その裏には保守派と改革派との力の押し合
い、せめぎ合いがあったということなのでしょうか。しかし、エホバの証人の組織のなかで「改革
派」を標榜するクリスチャンが存在し得るでしょうか。すぐさま会衆から追放されるのではないで
しょうか。どんな理由があれ、統治体に意見する分子はみなそのように追放されるはずです。こう
いう環境で統治体保守派と力で押し合える人が存在しているのでしょうか。

このニュースこそ私たちの関心を起こさずにはおれません。この事態は一般のエホバの証人にどの
ような影響を実際に及ぼすのでしょうか。組織の教理は何か変化されるのでしょうか。この組織の
変化に至るまでの事情、その影響、意味するところなどについて、私はぜひ解説記事を編集者様に
書いていただけたらとてもうれしいのです。もちろんお医者さまですから、なかなかそんな時間は
ないでしょうけど。世界本部の内部ではどんな反応があるのですか。彼らのなまの声を拾えるでし
ょうか。私たちは固唾を飲んで事態の推移を追跡したいと思っています。

《編集者より》
この投書は、「壱抜けた」をする現役証人からの再投稿です。まずあなたが私の記事を批判したことを謝る必要は全くありません。あなたはもしかしたら現役エホバの証人として、批判に対して極端に神経を使っているのかもしれません。エホバの証人の中には常に批判してはいけない、批判されたくないという気持ちが支配的です。私はそれに対して、あなたに自由に批判し批判される社会を築き上げることを提唱します。批判し批判されて、その過程で自分の言動の真の姿がわかります。批判し批判されることは必ずしもその相手を攻撃することではありません。エホバの証人は「愛がある」すなわち「批判しあわない」ことである、と履き違えているように私には見えます。堂々と批判しあってその中で互いによいものを見つけあいながら、しかも愛ある世界を築くことは可能であると私は信じています。従って私はあなたが私の記事を批判しても、それで不快に思ったり失礼だと思ったりはしません。あなたの批判に対する私の答えで私の真意が伝われば、それで結構です。

本部の内部でどのような変化が起こりつつあるのかについては、恐らく誰も確かなことはわからないでしょう。ものみの塔協会はもはやラッセルやラザフォードの独裁体制の時代を通り過ぎ、数十人の指導者からなる複雑な指揮系統の元で運営されています。大きな政党や宗教団体、あるいは一部の会社の歴史を見てもわかるように、このような大型化した組織の運営には複雑な要素が絡み、予想は困難です。しかし一つだけ言える事は、全ての個人個人のエホバの証人が、たとえ僅かであってもこの組織を内部から変える可能性を持っていることです。エホバの証人の組織のなかで「改革派」を標榜する証人が存在し得るかという質問ですが、確かにそれを公に標榜することはできません。しかし暗黙のうちに個人的な内部活動ではっきりと指導部を批判してきたエホバの証人は何人もおり、その人たちは実際指導部に対して大きな影響を与えてきました。確かにこれは誰でも出来ることではないでしょう。多くの活動はインターネットの上で名前を公表せずに行われて来ましたし、かなりの人があなたのように組織に留まって「改革」を考えるよりそこから出て自分の新しい人生を切り開くことを選びました。従って「改革派」は決して固定した派閥ではなく、その時点で内部に留まりながら批判と変革を求めている人々に過ぎません。従ってあなたも明日から「改革派」になれるのです。もしあなたが「壱抜けた」をすることに決めたのなら、その前に組織の指導者に幾つかの質問を投げかけて彼らに真剣に考えさせるチャンスを与えてから組織を去られたらいかがでしょうか。それが「改革派」の重要な活動であり、それが次の「改革派」を作るきっかけとなるのです。