(12-9-00)
2001年1月1日号のものみの塔に2000奉仕年度の報告が載せられていまし た。その数字を私なりに分析してみました。 まず、伝道者1人あたりの人口割合が1万人を越える国や地域を表に表しました。 エホバの証人2000年度の報告より抜粋 国名 人口/伝道者 人口(単位千人) アゼルバイジャン 36,038 7,748 バングラディッシュ 1,308,732 126,947 ブルキナファン 10,260 10,352 カンボジア 167,143 11,700 チャド 12,007 7,000 コモロ 57,273 630 エチオピア 10,055 62,000 ギニア 10,560 7,466 ギニア・ビサウ 15,789 1,200 インド 45,457 1 ,009,907 リビア 416,070 4,993 マレーシア 10,829 23,260 マリ 56,931 11,500 モンゴル 97,074 2,621 モザンビーク 35,050 17,242 ミャンマー 17,337 50,000 ネパール 54,384 23,385 ニジェール 31,872 7,490 パキスタン 245,487 136,000 セネガル 10,428 9,500 タジギスタン 22,209 6,441 タイ 33,151 61,661 トルコ 42,660 68,000 合計 1,667,043 一人の伝道者が1万人以上の人に伝道するということは、ほとんど網羅できない国と いうことです。それらの国の人口を合計すると16億6700万人以上になります。 世界人口の4分の1以上です。それに加え、伝道者一人当たりの人口割合が千人以上 の国や地域が34あります。 さらに、報告に載せられていない国がどれほどあるのでしょうか。禁令下であった り証人が0という国もあると思います。そのような国を表にしました。 エホバの証人の報告に上がっていない国 ( 1995年世界人口白書より ) 国名 人口(単位1万人) 国名 人口(単位1万人) アフガニスタン 2,014 アルジェリア 2,855 アイスランド 27 バーレーン 59 アイルランド 358 ブータン 164 モナコ 3 カンボジア 984 欧州合計 447 中国 122,150 グルジア 546 インドネシア 19,375 トルクメニスタン 410 イラン 6,728 ウズベキスタン 2,284 イラク 2,045 独立国家共同体合計 3,240 ヨルダン 544 ミクロネシア連邦 10 北朝鮮 2,392 北マリアナ諸島 5 クウェート 169 パラオ 2 ラオス 488 西サモア 17 モルディブ 25 オセニア合計 34 モーリタニア 228 ブルキナファソ 1,020 モロッコ 2,711 ジブチ 58 オマーン 216 ガボン 132 サウジアラビア 1,788 サントメプリンシペ 13 シンガポール 299 ソマリア 925 スーダン 2,810 ザイール 4,390 シリア 1,419 アフリカ合計 6,538 チュニジア 890 キューバ 1,104 アラブ首長国連邦 231 米州 合計 1,104 ベトナム 7,454 イエメン 1,450 エジプト 5,923 アジア・中東合計 185,411 世界合計 196,715 (資料が古いので国名が変わっている国もあるかもしれません) 報告に上がっていない国の人口が19億6700万人以上であることがわかります。 この資料は5年前のものですから、もっと人口は増加しているはずです。2つの表の 人口を合わせると36億以上になります。これが何を意味していると思いますか? 世界の60億の6割以上の人々はエホバの証人に逢ったことさえないと思われる のです。 網羅されている国でさえ、証人がすべての人に証しできているわけではありません。 ということは、仮に神が証人を神の代弁者として用いていたとしても、裁きの根拠を 個人個人に決定できるほど、大多数の人に証しをしているわけではないということで す。 神はソドムの滅びの時もアブラハムに「少数の善人がいるなら滅びをもたらさない」 気持ちを告げられました。ニネベの都市も住民が悔い改めたので滅びを撤回されまし た。 では、地球上の3分の2以上の人が音信を聞いていない状態で滅びをもたらせるで しょうか・・・。理性的に考えるなら、答えは明白です。緊急感を持って・・・とい う言葉の真実性が問いただされる根拠となり得ませんか?皆さん、この現実を、ご自 分で、しっかりと考慮なさってみてください。
《編集者より》
後から送って頂いた訂正の数字を入れて、またメールの表の配列が乱れていたのを整列しました。なお上の「報告に上がっていない国」の表の中でキューバ、アイスランド、アイルランドは最近の報告に含まれています。それにしても世界中の恐らく半分以上の人口はエホバの証人のことを聞いたこともないのは事実でしょう。このことはマタイ24:14の「そして、王国のこの良いたよりは、あらゆる国民に対する証しのために、人の住む全地で宣べ伝えられるでしょう。それから終わりが来るのです」を自分中心に解釈し、ものみの塔の教えが世界中に伝わることが終わりのしるしであるとして、「ものみの塔訪問販売出版会社」の業績と聖句とを勝手にこじつけた「終わりの日」の教義がいかに妄想に過ぎないかがわかるでしょう。最近の他の投稿に対する返事にも書きましたが、このような「終わりの日」の教えは、予想できないはずの終わりの時を先延ばしにしてしまい、いつも予想がつかないからこそ目ざめていなければならないという聖書の教えをないがしろにするものだと私は思います。