教義の矛盾−青春時代を奪われた元エホバの証人二世

(10-4-00)

はじめまして。
私は高校3年の時まで伝道者としてエホバの証人と交わっていた元2世です。
幼稚園の時に母が研究を始め、その時から集会に連れて行かれました。
毎回2時間おとなしく座っているのが退屈でたまらず、最初は抵抗していましたが、
母をがっかりさせたくなかったので
だまってついていくようになりました。
父は未信者で、最初は猛反対していましたが、次第にあきらめたのか何も言わなくな
りました。
中学ぐらいの時に伝道者になったのですが、集会や研究や奉仕に時間を奪われ、日曜
日も休めず、友達とも遊べませんでした。
また、入りたい部活にも入れませんでした。本当に嫌だったのですが、どうしても母
の悲しむ顔を見たくなかったのでそのまま組織に
とどまりました。自分がエホバの証人であることに誇りが持てなかったので、学校の
友達にも隠していました。
そんな感じだったので、組織の中にも外にも本音を語れる人はいませんでした。
高校になると、バプテスマを勧められましたが自分に自信がもてなかったので何とか
断りました。
その後、進学し一人暮らしを始め、それを機に集会に行くのをやめました。やめたこ
とが発覚したとき、母は本当に悲しそうでした。
あのときのことを思い出すと、今でも胸が痛みます。
ともかくこうしてこの世にデビュー(?)し、やっと人間的な生活が送れるようにな
りました。
ただ、今でも自分の本音を人に言ったり、感情を外に出したりすることができなくて
困っています。
また、あのような生活のせいで趣味や経験や特技のない自分に失望したりもします。
大事な青春時代を奪われ、本当に悔しいし悲しいです。
今まで自分の将来や自分のやりたいことについて考えたことがなかったので、今、ど
うやって動いたらいいのかわからず迷っています。
自分の暗い過去を、友達にも話せません。
このHPを見つけたとき、本当に救われました。自分と同じような経験をした人が他
にもたくさんいて、頑張ってると思うと慰められます。
本当にありがとうございます。

話は少し変わってしまうのですが、エホバの証人の教義についての矛盾した点をあげ
たいと思います。
ひとつめは、神は完全であるのにどうしてサタンを創ってしまったのかということで
す。これは明らかに神の設計ミスだと思うのですが、
どうしてその責任を私たち人間がとらなければならないのでしょうか?
もうひとつは、復活に関することです。教義によれば、死後、霊魂は存在せず、肉体
も朽ち果てるので、楽園では神は新しい塵で体を
創り、その人の記憶を吹き込み、復活させるとのことです。でも、これを自分のこと
に置き換えると怖くないですか?もし私が死んで、
そのような形での復活があったとしても、復活したのは私自身ではないのではないで
しょうか。確かに他の人から見れば私なのかも
しれませんが、私から見ればそれは私とはいえないような気がするのですが。
今さらこんなことを書いてもしょうがないのですが、かなり小さな頃から納得がいか
ず、でも口にすることができなかったことなので、
いつか誰かに言いたいと思っていたのでここに書いてみました。すみません。

実は今、大学で東洋思想を専攻しているのですが、(母には秘密)とても興味深いで
す。組織にいたら、きっと勉強できなかったでしょう。
いろいろなことに興味を持ったり、考えたりするのは楽しいことであり、誰にでもそ
のようにする権利があると思います。
そのような権利を子どもの頃から奪ってしまうのは、絶対にあってはならないことだ
と思います。犠牲者の一人として、少しでも多くの子ども
や若者が組織から抜け出せることを願います。

いろいろと思いついたことを書いたのでなんだかまとまりのない文章になってしまい
ました。どうもすみません。
これからもここを訪れて癒されたいと思います。
なので、これからも頑張ってください。応援します。
ありがとうございました。

《編集者より》
あなたもまた、多くのエホバの証人二世と同じように、心に秘めた辛い過去を背負って苦労されているご様子で心より同情いたします。あなた自身が書かれているように、あなたと同じような立場の人々が多くいることを知り、互いに情報を交換して励ましあうことが、更生への第一歩ではないかと思います。あなたは教義の矛盾について、「いつか誰かに言いたいと思っていた」と書かれていますが、多くの現役のエホバの証人は心の片隅で納得がいかないことがあっても、それを意識的にあるいは無意識のうちに押し殺して組織に服従しています。このような形で、言えないことでも言ってみることによって、矛盾を直視できそれを吐き出すことによって、それらのエホバの証人は、眠っていた良心を呼び覚ますことができるかも知れません。そのような意味で、教義の矛盾をはっきりと指摘することは、いつでも決して無駄ではないと思います。青春を奪われた、と書かれていますが、大学生のあなたは青春の真っ只中のはずです。今でも決して遅くはありません、勉強と趣味に思う存分力を入れて、充実した人生を送られることを祈っています。