CESNURと新宗教会議についての質問

(9-26-00)

(前略)
すばらしいサイトに感謝しております。

「知識」のレッスンで家に来ていた二世の証人も、先生のサイトの情報のおかげ
で、最近ではバスフィッシングの道具を買うまでになりました!
申し遅れました、私は過去いろんな事情を体験してモルモン教会を脱会しました。
エホバの証人ほどメジャーではありませんが、モルモンも問題が多い組織です。
ですからバイブル・カルトはもう懲り懲り、日本でのいっそうの情報量の拡大を願う者です。

ところで、JWICのニュースに載っていたCESNUR目録のところを他の人にも教えたら、あるBBS
で以下のページをあげて、CESNUR国際組織はイタリアに本部があるカトリック系の学者が中心
になって組織された「学術団体」だ、というような反対意見があったのです。
(http://www.cesnur.org/about.htm)
(http://www.gospelcom.net/apologeticsindex/m06.html)

JWICのニュースでは、この新宗教会議についてカルト諸宗教の連帯をはかるイタ
リアのトリノの会議と表現されており、その目録にある通り、確かに出席団体も
とてもまともなキリスト教、仏教の正統派とは思えない面々でしたね。
私は勿論先生のサイトを信用しております。しかし私の無知と日本在住という立
場上、CESNURがカルト諸宗教の擁護団体の様なものなのか、はたして本当に学術
団体なのか、事の真偽がよく解りませんのです。

ハッサン氏のサイトでも予備の情報源としてCESNURが載っておりましたので、そ
こから記事を見てみたところ、フランスの反カルト団体や議会のレポートを批判
したような記事などが掲載されておりました。
先生、お忙しい処いきなり厚かましいリクエストで申し訳ございませんが、
CESNURの欧米での実際の社会的な評価や先生の評価はどういうものなのかを是非
教えて頂ければ幸甚に思います。

ますますの御発展をお祈りしています。
それでは、失礼いたします。

《編集者より》
CESNURに関してはあなたの書かれたことは的を外れていないと思います。「学術団体」か「カルト擁護団体」かの質問ですが、私は両方であると思います。CESNURはカルトを擁護するために「学術」の衣を着ていますが、そのこと自体には大した意味はないと思います。そもそも「学術団体」の定義は何でしょう。たとえば神経学の国際学会は、世界の神経学者が集まり、役員や会長を選出し、総会は会則を決めてそれに基づいて学術研究の発表や援助を一定の基準をもって行っています。その運営は全く民主的であり、全ての意見は聞かれ、多数決に基づいて採択されていきます。CESNURは創始者Massimo Introvigneが何人かの同調者、たとえばアメリカでものみの塔を擁護する記事を書くことで有名なJ. Gordon Meltonなどと一緒になって作った、言わば同好会のようなものです。そこには反カルトの意見が「学術」として取り上げられることはありません。創始者が決めた一つの意見を広めるためだけに作られたこのような「学術団体」は世界中に無数にあります。たとえば地球は創世記に書いてある通りに7日間でできたと信じる人々は、これを科学的に証明することを研究するために「学術団体」を作り上げましたが、これなど中学校の科学クラブ程度のレベルのものと私は理解しています。それでもこれも「学術団体」と呼ばれます。CESNURはマインド・コントロールの存在を否定し、世界的に悪名の高いカルト、特にサイエントロジー、統一原理教などを擁護してきたことで有名です。エホバの証人がCESNURによって擁護されているという事実はそのような背景を考えると興味あることだと私は思っています。