ソロモンに対する見方−「七転八起」さんより

(9-22-00)

皆さんいかがお過ごしですか?七転八起です。
以前から、ものみの塔の中でソロモンの繁栄を千年統治のひな形と解釈して絶賛され
ていますが、私はソロモンのことを経済的な繁栄に裏打ちされて不道徳な生活を送っ
た王だと見ています。確かに、神殿を建てたり知恵を持っていたかもしれませんが、
女性に関しては歴代の王をはるかにしのぐ貪欲さを感じます。700人の妻と300
人のそばめを合計すると1000人になります。1000人の名前と顔を覚えるだけ
でも大変です。それだけの数の女性をひとりじめするわけですから徳川の大奥以上か
も知れません。こんな貪欲な王をものみの塔は、晩年偶像崇拝に陥ったこと以外では
賛美してばかりです。男のエゴを感じます。そのようなソロモン崇拝は女性蔑視の精
神が根本にあると思います。
あまり取り上げられない問題ですが、皆さん一度考えて見て下さい。

《編集者より》
ソロモンの女性関係に限らず、ヘブライ聖書には現代の道徳基準からすれば、到底考えられないようなことが平気で行われています。たとえば、ダビデは戦争に負けた敵国の男も女も皆殺しにし、財産を略奪しています(サムエル第一27章)。この話は、現代のコソボ、ルアンダ、チェチェンなどで行われた戦争犯罪も顔負けで、ヒットラーの規模の犯罪ですが、別に神はこれを間違いとはしません。そしてこれを文字通りにとれば現代の「聖戦」による殺戮と略奪さえも「聖書に基づいて」正当化されてしまうのです。一夫多妻が「聖書に基づいて」正当化されるのと同じことです。私は聖書のある部分は歴史書、ある部分は文学書として扱うべきであり、そのまま現代に当てはめることは著者の全く意図していないことであり、危険な結果をもたらすと思います。あなたのおっしゃる女性蔑視も同じ問題で、聖書は一貫して女性を男性より低い位置に置かれた人間として扱っています。これも現在にそのまま当てはめることはできないでしょう。その他、癩病者やてんかん患者は悪魔に取り付かれた者、という聖書の言葉を文字通りに当てはめて差別すること、病気を現代の医療でなく祈祷で治そうとすること、など聖書の言葉を無理やりに現代に当てはめればとんでもないことがいくらでも行われます。血に関する聖書の記述を無理やりに現代の輸血に当てはめるのも同じ種類の問題と言えるでしょう。しかし聖書全体を通して幾つかの明解なメッセージがあり、それは時代も場所も超えた真理として現代にもあてはまる事柄でしょう。隣人愛とイエスによる救済の希望はその幾つかの明解で時代を超えたメッセージと思います。

「七転八起」さんからは他にも非公開のお便りを幾つか頂いております。お返事はできませんでしたが、全部読ませていただきました。この場でお礼申し上げます。