「真実を求め続けたいエホバの証人」より−その2

(7-6-00)



@ ハルマゲドンは怖い?
  ハルマゲドンは、神が行われるものということと、全世界に及ぶものということ
で、確かに特異な災厄です。でも個人レベルで受けとめますと、神から来るものであ
ろうが、人間から来るものであろうが、規模が大きかろうが小さかろうが、本人に
とって致命的災厄はすべて同じ重さだと思います。ハルマゲドンで死ぬことも、凶悪
犯罪や重大事故に遭って死ぬことも、怖さに違いはありません。復活の有無はありま
すが、誰が復活するかは「神のみぞ知る」で別の問題になってきますし、復活しなく
ても、死は寝たままの状態ですから起こされないだけのことです。そして犯罪や事故
は毎日起きていますから、安全対策をそれなりにして、皆、毎日生活しているわけで
す。ハルマゲドンの前にハルマゲドンに匹敵する災厄に遭う可能性は、すべての人に
あるのですから、ハルマゲドンだけに異常な恐怖を感じるということはありません。
ただ、聖書によると、全員が「これがハルマゲドンだ」ということをはっきり認識す
ると示唆されていますから、自然災害と違うことははっきりわかるわけです。多くの
エホバの証人は恐怖に縛られて動いているのではないと信じています。

A 真実はこれから明かになる?
  このHPでいろんなことを知りました。やめる人たちの苦悩は察していたつもりで
すが、やっぱり……と複雑な気持ちです。1世紀のコリント会衆なども超ひどい会衆
でしたから、それが神の会衆ではないという証拠にはなりませんが、ある人たちが孤
立無援になってしまうのは、誇りのために自分から招いている場合もありますが、巧
妙に働く邪悪なカラクリがある場合もあると思います。成員同士が傷つけ合う状態は
聖書にも記述されていますが、長老や監督の職にある人は、成員が孤立無援状態にな
らないよう働く任務こそあれ、ひそかにそう仕向けることなどあってはなりません。
そういう会衆内で力を持っている人たちとの確執によってやめた人で、神から「誇り
からではない」と判断された人は、当然、神との関係を失ってはいないと思います。
今の段階では十把一からげに、会衆と交わらないから神との関係を失ったと、言われ
ているかもしれませんが、それが真実かどうかはこれからわかることです。最近の
「ものみの塔」でも、預言は成就したときにはっきりわかる、と言っているのですか
ら、今は何もはっきりとはわからないのです。慎みを持って神との関係を心に維持し
続けたら、最終的にどうなるかは誰にもわかりません。
 また、エホバの証人が減ることは、神の不興のあらわれなのか、預言の成就なの
か。ここは神の組織ではないのか、神の組織なのか。今までの時代は「臭いものには
フタ」ができましたが、今の時代にそれは不可能ですから、これからいろいろなこと
が明かになることでしょう。隠されたことを明らかにするとエホバが言われている通
りです。ウミを出して出直すよう意図されているのかもしれません。または昔のイス
ラエル人のように、これでお役御免なのかもしれません。これからはっきりすると思
います。成員も高学歴になってきて、会衆によっては一流大学出の兄弟姉妹はゴロゴ
ロいます。霊的識別力はどうかわかりませんが、知的識別力は確実に昔よりあります
から、論理とは言えないことを論理と言ったり、筋違いなことを証拠として納得させ
ることはできなくなったと思います。ごまかしは不信を招くだけですから、いろんな
意味で統治体や組織全体の真実さが問われていく時代が来たと思います。

《編集者より》
前回の投書と同じ「真実を求め続けたいエホバの証人」からです。ハルマゲドンの恐怖については前の投書の返事に書いた通りです。

真実はこれからどうなるかを柔軟性のある目で見ていこうというあなたの態度は、エホバの証人としては珍しい態度であり、ユニークな見方であると思います。今後もしっかり目を光らせてこの組織が「神の組織ではないのか、神の組織なのか」をしっかり見届けて下さい。


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