感謝−10年以上前に離れた元エホバの証人より

(5-18-00)

はじめまして。
私は****と申します。
村本さんのホームページが直接のキッカケで、ものみの塔の欺瞞を知ることができま
した。本当に有り難うございます。

私は現在2*歳です。
エホバの証人の研究生として交わっていたのは7〜8歳〜17歳くらいです。
組織を離れてからもう10年以上が経ちました。
母はバプテスマを受けたエホバの証人です。20年以上経つはずです。

私自身は、研究生だった幼い頃から、組織についていくつか疑問を持っていましたし、
自分自身の人格があまりに未成熟で、かなり疑問に感じていました。でも、それを組
織のせいにしたことは一度もありませんでした。自分自身の個人的なことが要因だと
思っていました。また、最近は(父が反対していて家庭が崩壊していたので)家族的
な問題だったのかなぁと思っていました。
ですから今、組織の欺瞞や、マインドコントロールの後遺症が分かってスッキリして
います。
スッキリしてこれでいいんだと頭では分かっていても、幾度となく涙がこぼれました。
  今のように自由な心で学生時代を送れたら...。
  お父さん、どんなに孤独な思いをしただろう...。
  おばあちゃん、おじいちゃんのお葬式に行けなくてごめんなさい...。
  あの時の友達にあやまらなくちゃ...。
  好きなピアノや水泳を続けていれば...。
やりばのない怒りや悲しみをこんな形で体験するとは思いませんでした。

ところで...エホバの証人のホームページを見ていて、現役のエホバの証人にも心の
問題で悩んでいる人がいることが分かりました。
そこで、母にそのことを話したのです。母はいつも私が組織から離れたから色々問題
が生じるのだと言っていたので、そうじゃないことを告げたかったのです。
何回か話すうちに、母は「日本人のエホバの証人の受け取り方が問題で、子供達を厳
しくしつけすぎたんだ。組織の問題じゃない」と言うようになりました。気を付けて
見てみると、エホバの証人のウェブサイトでもそのような「日本人気質が云々」とい
う発言があることに気が付きました。
マインドコントロールのことを考えると、私にはそうは思えないのですが....村本さ
んは今海外のお住まいだそうですので、おたずねしたいのですが、組織のいいなりに
なっているのは日本人のエホバの証人だけの問題なのですか?私のような、人格が未
発達な子供は海外にはいないのでしょうか?海外のエホバの証人は協会の提案を自由
に受け入れたり、受け入れなかったりしているのですか?
お忙しいところ、本当に恐縮ですが、ご存知のことをお教えいただけると嬉しく思い
ます。
乱文お許しください。質問の内容がちゃんと伝わるといいのですが...。
またこんど、感謝の気持ちをこめて、メールを書かせていただきます。お体にお気を
つけて活動されてくださいね。さようなら。

《編集者より》
元エホバの証人の心の傷を癒せるのは元エホバの証人同士の交流のようです。同じ悲しみ、苦しみを背負い続ける人々で励ましあい助け合うことは、クリスチャン愛の実践になるのではないでしょうか。日本と海外のエホバの証人との比較ですが、日本のエホバの証人の間に特に戒律主義と権威主義が強いことは、私の知っているエホバの証人でアメリカと日本の両方で活動したことのある多くの人たちの一致した意見です。「組織のいいなりになっているのは日本人のエホバの証人だけの問題」とは言えないと思います。組織が打ち出した教理や方針は各国共通で、それをどのように運用するかも国によって大きな違いはないと思います。また、「海外のエホバの証人は協会の提案を自由に受け入れたり、受け入れなかったりしている」こともありません。しかし、もっと細かな点ではアメリカと日本とでは大きな違いがあるようです。たとえば集会や奉仕での服装に関して日本の方がアメリカよりはるかにうるさいと聞きました。日本人は一般に「人と違うことをすると睨まれる」という傾向がありますが、この生来の性格にエホバの証人の「全員で一致」という美徳が加わった結果、軍隊顔負けの一致を強調することになっているのではないでしょうか。「私のような、人格が未発達な子供は海外にはいないのでしょうか?」とのご質問ですが、確かに個性的な人間は日本にいるより海外にいたほうが活動しやすいことは確かで、この点はエホバの証人社会にも共通するようです。