「背教」と「内部告発」

(11-26-05)


日本では近年、内部告発による大企業の不正が明らかになり、社会問題になっています。
雪印、三菱自動車、最近では建設会社の耐震偽装など全て内部告発によります。そしてこ
の内部告発により企業は自浄活動を余儀なくされ、それはひいては消費者保護に繋がるた
め、「内部告発者保護法」なるものが登場しました。つまり内部告発でなければ大企業の
不正や秘密は公にされないため、公共の福祉を守るためには内部告発者の証言が是非とも
必要なのです。私はこのことはエホバの証人の組織にも当てはまると思います。内部告発
がなければ、この組織の影の部分は明らかになりません。たとえば各会衆の状況を報告す
る唯一の手段である巡回訪問での報告書は、巡回監督の一方的な見解を書くのみで、正し
い報告が寄せられているとは到底思えません。また各会衆の長老団は巡回監督に不満があ
る場合でもそれを本部に報告する手続きや機会がないのです。私はエホバの証人を40年続
けており、また15年あまりに渡り長老をしてまいりましたが、ほとほと疲れ、長老の職を
降りようと思っておりましたが、このホームページを見て、現役の長老が現状を報告する
ことが、今の信者やその家族そして今後証人になろうとしている人達にとって大切なこと
思いました。彼らは真実を知る必要があります。
私は決して背教者になろうとは思っておりません。それで背教者のホームページには投稿
するつもりは全くありません。このホームページは信者でない医師の第三者的な視点から
書かれており、大変感謝しております。私はこの組織が自浄作用を働かせるため今後も内
部から情報を発信し続けるつもりですが、もしこのホームページを見ている現役長老、奉
仕の僕、また統治体の兄弟の情報や、とくに織田、本間、池畑、三浦兄弟の日本支部の情
報をご存知の方はこのホームページに情報を発信していただきたいと思います。私はこの
組織が自浄作用を働かせ、そこに集う人々が不幸にならないようにすることがこれまでの
罪滅ぼしと思っております。私は内部告発は決して背教ではないと思います。それは大き
な組織が自浄作用を働かせるための方法であり、巨大組織が辿り着く宿命と思うのです。

《編集者より》
私も常に、内部のエホバの証人の方々からの告発が最も有効であると思っておりました。あなたのような長老の方が発言していただけることに大変感謝しています。どうか他の現役の証人の方々からの内部発言を期待しております。


読者の広場インデックスに戻る