(8-7-05)
2005年『敬虔な従順』地域大会第2日目の報告 前回に続き2日目の内容をまとめてみました。 2日目の基調をなす聖句は 「すべての事において」「心から従順」(コリント第二2:9、ローマ6:17) プログラムは全部で以下の11.。 @ 日々の聖句 内容省略 A シンポジウム:敬虔な原則に従う家族は幸福 夫の皆さん、キリストの頭の権を認めなさい 実演:父親が大会に出席する際の娘の服装を注意。 妻の皆さん、夫に『深い敬意を持ちなさい』 インタビュー:仕事第一の自分に理解を示し始めた妻の行状の変 化に共鳴。勉強を始めクリスチャンになる。 『子供たち、すべての事において親に従順でありなさい』 8人の若者の経験: A長老…「偉大な教え手」の本を繰り返し母親から教えられ、従順 を徹底的に教えられる。現在3人の子供たちにも母親 と同じ事をしている。 B兄弟…母親から世の友との交わりに注意するよう促がされる。親が熱心な開拓者との交 わりを代わりに設けてくれたことに感謝している。 C姉妹…クラブ活動ができないことを悩む。母子家庭で母親が必死になって働き、あきら めず叱ってくれたことに感謝。 D兄弟…父親がいない分、母親が厳しかった。父代わりをしてくれた母親に感謝。 E兄弟(中学生)…集会の準備を週3回欠かさず母親が行なう。小さいときから予習してい たので集会・奉仕が楽しめた。 F兄弟(中学生)…1週間の霊的日課か決められていた。神を身近に感じるようになった。 G姉妹(小学生)…関心ある人を母親と再訪問。神を身近に感じるようになった。 H兄弟(小学4)…何があっても集会を欠席しないよう親から訓練。 友の嫌がらせがあっても気にしないようにしている。 B 『真理に従う』ことをだれにも妨げられてはならない 仲間が及ぼす悪い影響 会衆外…学校の友達 会衆内…世の考え方・賢明でない歩み方をしている成員(誉のない器) 神の要求を無視する若者、エホバの取り決めに消極的な若者がみうけられる。 これらの人との交わりを避け、霊的に熱心で霊的目標を持つ開拓者と交わる。 C 集まり合う―『ますますそうする』のはなぜか 拒食症:体の容姿に対するバランスの取れた見方の欠如が原因。 今日、家族を経済的に世話する責任感の平衡が欠如し集会に出席しない人が増えている。 それはサタンの罠である。そのような時にこそ集会に出席すべきである。 経験:A兄弟:会社の管理職で年間主張100回以上。仕事の調整を上司と話し合い集会に重 ならないよう調整している。 B姉妹:元開拓者。母親の介護で自由に外に出られない。ヘルパーさんに協力して もらい集会に出席できるようにしている。自分の霊性を守るためにも集会は不可欠。 D はいは、はいを意味するようにしなさい バプテスマの話。 E 敬虔な専心−「大きな利得の手段」 インタビュー: 長老の経験:奉仕のため仕事の調整を何度となく行なう。集会の割り当 てを毎週こなす。後悔は全くない。会衆の成員の増加を見て祝福を感じる。 奉仕の僕の経験:大学院の内定を拒否。開拓奉仕へ。後悔はない。会衆の若い人の模範と なっていることは特権に思っている。 F 『無価値なものを見ないよう、過ぎ行かせる』 見るものは大きな影響を及ぼす。避けるべきもの。 インターネットポルノ。オカルト、暴力、物質主義を助長するもの。テレビゲーム等。 G 『魂の牧者のもとに帰る』 省略 H 「りっぱに奉仕する人」 省略 I シンポジウム:『指導の任に当たっている人たちに従いなさい』 第一部:『忠実な奴隷』を忠節に支持することにより エホバの民は霊的難民。難民キャンプでは組織があり、そこには安全がある。 難民キャンプ…高等弁務官→事務官→各ボランティア団体 エホバの組織…キリスト→奴隷級→各会衆→長老 霊的難民キャンプで救われるためには、組織に全く従順でなければ生きてはいけない。 そのため神の民は奴隷級に、「敬虔な従順」と「忠節な支持」を示さなければいけない。 具体的にどのように支持できるか? ・深い敬意を示し、批判的にならない ・非難されるなら、擁護する ・奴隷級の指示に従う ・出版物に感謝して受け入れる 感謝を奉仕により表す。それは大きな特権で他のものには与えられない貴重なもの。 奴隷級を支持することは命につながる。(マタイ25章) 第二部:監督たちに謙遜を示して柔順であることにより 省略 J 聖書は実際に何を教えていますか 新しい書籍の発表「聖書は実際に何を教えていますか」 以上ですが、2日目で感じたことは、近年@集会の出席率の低下を協会が大変懸念してい ること、A若い人の不道徳による排斥者が増えているため引き締めを強めていること、B 統治体に対する批判が増しその権威が失墜していること、のように思います。 また、発表された「聖書は実際に何をおしえていますか」の書籍は、おそらく今後「知識」 の本に代わるものとなると思われますが、内容は以前のように「王国」や「終わりの日」 を強調するのではなく、「どうして死ぬのですか」「神は気遣っておられますか」と言う 一般の人が疑問に思うことから自然に入れるよう簡潔で大変ソフトな書き方になっていま す。 また、最近のものみの塔の傾向ですが、国連バッシング、キリスト教世界バッシング、ア メリカバッシングが殆どなくなっています。また誕生日に関しても書き方がかなり曖昧に なってきており、柔剣道に関しては全く見られなくなっています。これはものみの塔協会 が今後生き残るための世界戦略の方針転換なのかもしれませんが、貴殿はどう思われるで しょうか?
《編集者より》
私もあなたの見方に同感です。カルト性を押さえて、「世」とスムースに付き合っていきたいという姿勢があらゆる所に見られます。その一方で、教義の強調点を少しずつ変えていますが、昔の教義を完全に否定することは、「世代の教義」の変更で苦い経験をしたのか、避けているように思います。誕生日も柔剣道も強調はされなくとも昔からの教義は生きている、と言うのが今の方針ではないでしょうか。