「なんだか中途半端なこの状況」

(6-30-05)


はじめまして。ついこの間このHPを見つけ、何時間も読みふけってしまいました。

私は2世で、現在は大学に通っています。

今回、私の2世体験をメールさせていただくと共に、アドバイスをいただければと思いメ
ールします。

母は私が生まれてすぐに研究生になりましたので、物心ついたときにはすでに集会に参加
していました。懲らしめもありましたが、ゴムホースやものさしで叩かれたことはなく、
いつも手でお尻を叩かれました。(父は未信者なので、その影響があったのかもしれませ
ん)

私が小学5年の時に母はバプテスマを受け、同じ頃私は神権宣教学校に入校しました。と
言っても自分から「やりたい」と思ったのではなく、組織にいた子ども達がみんな入校し
ていたので「仕方なく」という気持ちでした。

その頃の私は、会衆の教えを自分でもっと堅苦しく解釈していたので、音楽を聴くことも
テレビを見ることもしてはいけないんだ、と勝手に思っていました。映画を観ることや学
校の友人と遊びにいくことも自分で制限していました。(母はそれほど厳しく言いません
でしたが)

そんなことをしていたせいか、元々あまり好きではなかった集会に行くのが苦痛になりは
じめ「会衆から離れればきっともっと楽しいんだろうな」と思うようになりました。同時
に「何でエホバを信じるだけじゃいけないんだろう? 何で細かい決まりがあるんだろう?
」と疑問に思うようになりました。

そんな疑問を抱えながら、中学2年生までは嫌々ながらも集会に参加し、割り当ても果た
していました。でも、組織の言いなりになるのは嫌だったので、中学に入ると同時に自分
にかけていた制限を外し、部活にも参加するようになりました。そして、中学3年生ごろ
から、高校受験と会衆になじめない(その頃、私の交わっていた会衆は成員がすごい勢い
で増えていて、何度か分裂していました)ことを理由に集会に定期的に参加するのをやめ
ました。

母は今も昔もそれほど熱心な信者ではなく、父もそれほど反対していなかったので家庭環
境にはあまり問題はないと思います。しかし、集会に行かなくなってから私の中で何かの
タガが外れ、高校の頃は髪を派手な色に染め、ロックやパンクを聴き、飲酒・喫煙をし、
異性と付き合ったりもしましたが、割り当てがきたら仕方なく果たす、という裏表のある
生活をしていました。それも高校2年のときには完全にやめ、大学2年の今は、記念式以
外はエホバの証人と交わることはなくなりました。母にも1度「もう行かない」と言いま
したが、母は特に何も言いませんでした。

体験が長くなってしまいましたが、もう少しお付き合いください。

実は今の状況にアドバイスを頂きたいのです。

上に書いたとおり、今はもう集会に行くことはなくなったのですが、私の会衆に交わって
いるとある姉妹からの訪問がすごくて困っているのです。姉妹は、日曜日になると必ず訪
ねてきて、集会においでよ、と言ってきます。

中学3年生の頃から徐々にフェードアウトしてきて、このまま自然消滅できるのかと思っ
ていたので、正直参っています。夏休みには研究をしようとしつこく言ってくるので、つ
い「1度だけなら」と答えてしまいました。

組織の人たちはいつも親切にして下さるので冷たい対応をしたくないのですが、研究は嫌
だし、集会にも行きたくありません。

実は1度「公務員になるための予備校に行きたいと思うので夏休みは時間がありません」
と言ったら、「でも30分くらいはあるでしょ?」と笑顔で返されてしまいました。

1度研究したら、2度3度と続いてしまうと思っています。断りきれる自信がないし、姉
妹も長く続けることを考えてか、ブロシュアーではなく書籍を研究しようと言っていまし
たし。

こんな状況なのですが、アドバイスをいただけたら幸いです。

長文失礼しました。これからも拝見させていただきたいと思います。頑張ってください。

匿名の投稿ということでお願いします。


《編集者より》
あなたは自然消滅を希望していますが、エホバの証人とその宗教について、特別にはっきりした見方を築き上げてはいないように見受けます。今まで何となく細々と続けてきたが、「もう嫌だから」自然消滅したい、という状況でしょうか。もしそうであれば、その姉妹がしつこくあなたに迫ってくるのは理由があるでしょう。無気力な人間には意欲を与えれば復帰できると考えるのはある意味では当然でしょう。先ずは、あなたがこの宗教に関しての自分の大人としてのはっきりとした自主的な見方を築き上げることでしょう。もしあなたが「嫌だ」と思うのであれば、なぜそうなのか、どこに問題があるのか、を考え、この宗教に関して今まで上から与えられた情報だけでなく、別の見方からも検討し、しっかりした結論を出すべきでしょう。それに時間が必要であれば、その姉妹には少し考える時間が欲しいとか、何かの勉強で忙しいとかの理由で、少し待ってもらうことです。その上であなたのはっきりした見方ができたら、それを持ってその姉妹とじっくり話し合うことでしょう。いつまでも今のような受身の態度を続ける限り、あなたはまたずるずると抜け道のないジャングルに引き戻されることになるかもしれません。


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