「分からなくなってきました」−「現役JWで休業中」

(4-5-06)


私は現役JWではありますが休業中で、本当に真理だと確信できるまではっきりと立場を
決めることができません。
家族の中で起こっている問題について偏りのない公平な意見を聞きたいと思い、相談させ
ていただきます。数あるサイトの中で貴サイトがとても論理的だと思ったからです。

未信者の父が倒れ、幸いにも徐々に回復していますが、JWを30年以上続けている母が
一切世話をしなくなりました。母は病気ではないにもかかわらず毎日廃人のように寝てい
ます。家事も一切放棄です。

回復しているとはいえ後遺症の残る60代後半の自営業の父が、仕事と家事と買い物全て
をこなすのは寿命を縮めるようなものです。母に言っても「放っておけばいい」と、対話
も拒否の姿勢です。

父はまじめに仕事し、暴力も振るわず、ギャンブルもせず、アルコール問題もなく、論理
的な話し合いのできる人間です。夫婦間のことは子供にもよくわかりませんが、金銭問題、
長年の宗教問題などがわだかまりになっているようです。

私は幼い頃から真理を理由に母から虐待(むち、サタン呼ばわり、産まなければよかった
宣言、持ち物を全て放り出される、などなど)を受けたので、自然に父の味方をしてしま
うのかもしれませんが、それでも真理を知っていると主張する側の態度に首を傾げざるを
得ません。

熱心なJWの弟夫妻は、父とは意見が合わないので自分にできることをする、と言ってい
ます。「できること」とは、父の目を盗んで母を訪問し、一緒に協会の出版物を読むこと
のようです。
「父と意見が合わない」理由は、「自分にはもっと大切なものがあるから仕事などどうで
もいい」と、真夜中にこき使われる掃除の仕事(JW経営)しかしない弟の生活や態度を
父が信頼していないからです。
また、弟は車を買うため母に多額の借金をしましたが、母は「王国のため」と借金を帳消
しにしました。父がそれを咎め、借りたものは返すようにと言ってはじめて毎月わずかな
額を返済し始めました。こんな生活態度も弟夫妻が父の信頼を失っている原因です。

父を放っておけないので、私は就職をあきらめて父の仕事を手伝い、家事も助けています
が、おつきあいしている人(事情は知っていますが、今は何も口を出さず、時々家事を手
伝ってくれます)もいて今後の人生もあるし、家族で一致して助け合えない状態ではこれ
からのことがとても心配です。

あとどのくらい弟と出版物を読めば母は妻としての務めを果たすのでしょう。
現実問題として、一家の頭である健康体でない父を支えることが必要だと私は思うのです。
弟夫妻にそれができないのはエホバに仕えているからやむをえないことなのでしょうか。

家族で支えあっていくために、父に近づいて信頼を得るよう努力してほしいと弟に言うと、
「金のないやつは黙っていろという父との距離を縮めるのは難しい。父は僕からの助けは
必要としてない。だから父の意向を尊重しつつ自分たちの方法で母を助ける」という回答
でした。
父が言っているのはそういう意味ではなく、将来性のある仕事に就くことや、自分の生活
をもっと安定させることを検討するように、そうしてはじめて人を助けることができる、
ということだと言っても無視されました。

見解の違いだから仕方ないとあきらめていたところ、私が結婚するかもしれないことを噂
で聞くや否や弟が、「以前の離婚の理由を長老に明らかにしろ、でなければ再婚の自由は
ない」と詰め寄ってきました。まだ何も決まっていないし、今は父の仕事を助けることや
家族の問題を優先させたいのでそういう話は後にしてほしいと言っても、「不活発でも審
理委員会が開かれる」「排斥になる」「相手が世の人であれば僕たちは祝福できない」と、
矢継ぎ早に脅しのようなメールを送ってきます。

いきなり電話をかけてきて「今すぐ長老に電話をするように、長老たちはそれを望んでい
るし、このことで長老たちは動いている、これは重大なことだ」と圧力をかけてきます。
そんなことより今は父の仕事や家族のことを考えたい、そのことで手一杯だと何度言って
も「羊を気遣う長老に逆らうのか」「これは神権的な命令だ」「仕事から家に帰ってきて
5分間会うこともできないのか」「あなたが話し合いを必要としているかどうかは関係な
い、これは従順さの問題だ」と譲りません。

父の仕事や家事の助けで忙しいのに、余計な重荷を肩に乗せられたようなものです。しか
もいきなり10年以上前の離婚の理由を第三者に話せ、とはセクハラではないでしょうか。
それが愛の神の取り決めなのでしょうか。
家庭が崩壊しているのはJW教のせいだけだとは言いませんが、JW教がかかわっていて、
それが事をよい方向に導いていないことだけは確かかもしれません。

ではこれでJW教が真理ではないと結論付けてしまえるかというとそうではないのです。
姉の家庭もJW夫妻なのですが、弟のことを「おかしい、自立していない、情緒不安定だ」
と相手にせず、忙しい時間を割いて家事を手伝いに来てくれます。父からは絶大なる信頼
を得ています。
私の彼についても、世の人であることを内心がっかりしているのかもしれませんが、決し
て口にせず「婚約おめでとう」と言ってくれます。離婚云々については組織の本を読んで
みないと分からない、と言っていました。
弟のことは当分相手にする必要はない、騒ぎ立てるから長老も相手をしているだけだと言
っています。

こんな状況は、JWではなくて、でもJWについての知識がある人にでなければ理解して
もらえないと思います。JW教は真の宗教なのでしょうか。それともどの宗教に属するか
は問題ではなく、真理とは個々の人格や良心によって明らかになるものなのでしょうか。
・・・長文失礼いたしました。

《編集者より》
信者、未信者、不活発信者が混在している家族の常で、家族関係は複雑を極めているようです。あなたの悩みもひとしおですが、実際に一番悩んで困っているのはあなたのお父様ではないでしょうか。あなたの再婚に関して、会衆が干渉してくるのは、あなたがエホバの証人を辞めていない限り、そして家族が親密にしている限り、決して避けることのできない問題です。前回の離婚の理由によっては、あなたの再婚が淫行に当たることもありうるからです。いずれにしても、不活発になっているにしても、家族関係が続く限り、エホバの証人であり続けることは、常に生活に暗い影を落としてきます。しかし、エホバの証人を辞める(断絶する)にしても、また信者の家族との関係が難しくなり、別の面でストレスが増えるでしょう.

あなたは、「JW教は真の宗教なのでしょうか」と質問していますが、家族をこんな非人道的な形で引き裂く(他の投書を見ると、更にもっとひどい家庭破壊がいくらでもありますが)宗教が真の宗教だとおもいますか。すこし考えてみて下さい。私の答えは、あなたのその次の質問のとおりです。


読者の広場インデックスに戻る