(3-21-05)
年鑑/ものみの塔誌を通して、毎年報告されている伝道者数ですが、その数値は確かに何 らかの意味を持っているとは思います。 しかしながら、それは本質的に重要なものを表してはいないのではないでしょうか?控え めに言ってもそれは”霊的パラダイス”の反映の指標とはならないでしょう! 伝道者数の多少の増減ではあっても、実際はかなりの人が入れ替わっています。人ひとり の価値は同じですが、それぞれの霊的資産ともいうべきものは異なっています。その方の 知識、経験、認識、献身の度合い、宣教精神、自己犠牲・・・・などを考慮しますと、単 なる頭数では”霊的パラダイス”の反映を測ることなどあまり意味のないものに思えます。 たとえば、半世紀ほど人生をなげうって宣教してきた方がもし組織を離れるならば、しか も聖書的にはその方に何ら非はなく、むしろ、理解の程度、生き方を通して示されてきた 信仰の質が大いに評価されるべき方であるならば、組織にとってそれは極めて大きな霊的 資産の流失と言わざるを得ません。 過去20年間にどのような方々を失ってきたでしょうか?ネットから得られる情報だけで すが、極めて大きな霊的資産の流失の一部として下記のような方々がいらっしゃいます。 (順序には何ら意味はありません。先にウェブページを見つけたものから並べただけです。 ) (1) http://www.brci.org/board.html Peter Gregerson:Raymond Franzの友人。Raymond はこの人と食事を一回したという 理由で排斥となりました。 Tom Cabeen:(10)を参照してください。 また、このサイトの顔ぶれを見ると、元地域あるいは巡回監督、開拓者、べテル奉仕 者という方々です。 (2) http://www.xjw.com/where.html Jon Mitchell:元統治体秘書。啓示7:15の大群衆に関する注解は実に興味深い。 (3) http://www.stopover.org/lib/translation/testimony.html Randall Watters:元ブルックリンベテル奉仕者。彼のような組織人間が自ら断絶す るという行動的な人。 (4) http://www.geocities.jp/sos_from_the_congregations/ 現役エホバの証人。彼が伝道者の一人として数えられていることに留意したい。ネッ トを見るだけで、日本にも同様の兄弟たちが10名ほどいます。 (5) http://www.stopover.org/admin/profile_s.html http://www.stopover.org/lib/Kanazawa/Jikenbo/sequel.html 孫 濱:この人と比較できるような心ある霊的な男子はなかなか見当たらないのでは ないかと思う。彼も犠牲者の一人。 (6) http://www.stopover.org/lib/Kanazawa/Jikenbo/chapter10.html 金沢司: 広島会衆事件で有名な方。彼の霊的資産を活用できないばかりか、組織は彼 のあら捜しをして会衆丸ごと除いてしまった。 (7) http://jwinfoline.com/Page/audio.htm Edward Dunlap:レイモンド・フランズと同じ時期に排斥された元ギレアデ宣教学校の 教訓者。ヤコブの手紙の執筆者。2つの級に疑念を抱いていた。さらに、注目すべきは、 彼の肉の兄弟、家族、親戚、親しい友人、皆、排斥処分となった。皆、組織に何十年も忠 実に仕えてきた、実に霊的な方々であったということ。英語のヒアリング能力のあるかた は、このウェブサイトに登録されてある、彼の証言を聞くことができる。(数年前に亡く なっている。) (8) http://www.jwic.com/franzbio.htm レイモンド・フランズ。このサイトを訪れる人に説明する必要はないでしょう。しか し、いまでも大部分のエホバの証人はその名前すら知らない。 (9) http://www.jwic.com/gentim_x.htm カール・オロフ・ジョンソン。純粋な動機で異邦人の時について研究した霊的な人。 こういう人を排斥にするのがこの組織。 (10) http://www.jwic.com/organiza.htm トム・キャビーン:(3)のRandall Wattersと同様に、元ブルックリンベテル奉仕者。 父親は巡回監督。父親の強い説得もあったが、組織を離れた。 (11) http://www.stopover.org/lib/translation/lifeasJW.html ”私たち夫婦はともにエホバの証人の3世で、子供たちすべてをエホバの証人として 育てましたが、ここ4年で私たちの近親者はすべてエホバの証人を辞めました。”という 経験の持ち主。 この家族は祖父母、両親、自分たち夫婦、そして子供たちからなる、根っからのエホバ の証人家族。普通に考えて、実に霊的な思考に富んだ家族でしたが、その家族がその組織 から離れた事実の重みを考えるならば、この組織のどこに”霊的パラダイス”の反映の根 拠があるのだろうか? これらフ方々は氷山の一角でしかありませんし、これらの方々には愛する妻、家族がいら っしゃいます。そう考えると組織から流失した霊的資産は途方もなく大きなものであるに 違いありません。 この組織がいつまで存続するだろうかというかという論議がありますが、単に伝道者数と いう指標で見る限りにおいて近い将来消失することはないでしょう!むしろ増えることす らあるかもしれません。しかしながら、”霊的パラダイス”という観点からは(私の独断 ですが)すでに倒れていますし、立ち上がる気配もありません。 人を誤導する組織は、例え霊的には倒れてはいても、可及的速やかに消失して欲しいと願 ってはいますが、ただ、今までの慣性力とか、人間(家族)関係とか、生活上の問題とか、 人生観とか、・・・本来霊的なこととは関係のない事柄などの付随する問題があるので割 り切ったものの言い方には細心の注意が必要だとは思っています。実際、私自身、過去の 生き方のツケを払うことで今精一杯の状況です。 以上です。
《編集者より》
これは何度も書いたことですが、私はものみの塔の組織は消滅することは決してないと思いますし、少しずつ増え続けるかも知れません。たとえこの組織が無くなったとしても、必ずそれに代わる「真の宗教」を標榜する似たような組織が出てくるでしょう。戦争や犯罪や売春や薬物中毒がなくならないのと同じ様に、このような宗教団体もまた存続し続けるのだと思います。それは人間の弱さに基づいているからです。そのような人間の弱さは、いくら教育が行き届いても、完全になくなるものではありません。