「どうしたらいいんだろう・・・」−組織に残る友人を心配して

(1-27-05)

こんにちは。
お忙しい中をすみません。
「研究生をやめる決意をしました」(12-10-04)
のお返事が書いてあり、すごくうれしかったです。
お忙しい中を、ありがとうございました。
感謝に思います。

息子に、神は王国会館にはいなかったけど
どこにでも見つけられる、ほんとうに、そう言って
あげようと思います。
良いアドバイスをありがとうございました。

その後ですが、長老に手紙を書いて、
インターネットの資料や本(良心の危機)を
読んでもらおうとしたのですが、
やはり不可能でした。
そして、長年、親切だった司会者から
パン種と言われて、すごいショックでした。
私は羊ではなく、もはや腐敗をもたらすパン種なのだそうです。
パン種と交わり共倒れしたくないと、真顔で言われました。
見捨てられたというか、裏切られた思いがしました。
「でも私たちはいつでも待っています。」
といわれて、矛盾していると思いました。
助けることはできないけど、待っている、
ひどい言い草だと思いました。
無責任な人たちだと思いました。
みんなみんな、大嫌いになりました。

しばらくたいへん落ち込みました。
でも、もうふっきれました。
しばらくとてもとても精神的にたいへんでしたが
今は、自由です。
完全に、目が覚めたという思いです。
正直言って、今はキリスト教も、聖書もみんな
興味がなくなってしまいました。
宗教全体が今は、考えたくない事項になっています。

しばらく、自分のことを楽しみたい、そんな反動を感じます。
子どもも、習い事を自分からとても楽しんでいます。
私も、パン教室に通いだしたり、新しいことを考える日々です。
ああ、よかった、平和になった、自分を取り戻せた、
そんな安堵感があります。
利己的とかそういうのじゃなくて、自分の好きなことを
勉強したりすることを自分で選択して、
やることをとても嬉しく思っているのです。
今まで聖書研究こそが一番の勉強と言われていたことが
それがなくなって、そういえば前からパン教室に行きたかった
んだな、私・・・・と、思い出したのです。
息子も「自分も姉のようにそろばんをやりたい。」と言って
行きはじめ、とても楽しそうです。

しかし・・・・・・一緒にがんばっていた研究生の
友達のことをとても心配しています。
彼女Sさんは、もうじきバプテスマを受けるであろう様子でした。
Sさんの子どもたちも、心配です。
真実を教えてあげたいけど、たぶん、信じないだろうし、
私が何を言っても、きっとサタンの言葉としか受け取ってもらえない
ということが目に見えるから、
いろいろ本当のことを教えたら、悲しむだろうし
すごく嫌な気分になるだろうし、
逆に信仰を強めようとするかもしれませんし・・・
いろいろ考えると、言えません。

他人のことだから放っておけ、って思うと
私も自分が卑怯者で自分だけよければいいみたいで
それもまた切ないです。
自分が真実を知ってよかったと思うから人にも教えて
あげたいって思うけど、
宗教は、なかなかそれが難しいと思います。

でも、私が真実を彼女に話すことで
彼女は確実に気が狂いそうになることがわかっていて
私の言葉は彼女を救えないとわかっていて
それでも言うことが正義かといえば
難しいです・・・・

司会者や長老にはもう二度と会いたくないですが
研究生のSさんには、本当に、目が覚めてほしい、
そう思ってしまいます。
すごくいい人だからです。
子どもたちも、かわいそうです。

うちの子たちが、急に元気もりもりになって
生き生きしているのを見て、
私は心底、「世の人」でいいんだ、って
思ったのです。
いつも夜遅くの集会で疲れきっている
子どもたちの姿、思い出すと切ないです。
Sさんの優しい子どもたち、まだ幼い子たちを
なんとかあそこから抜け出させて自由にしてあげたい、
これは私の本音です。

私はどうすればいいんだろう・・・・
このまま自分の好きな人生を生きるだけで
いいんだろうか、
Sさんを助けたいなんて、傲慢なのだろうか
でも、Sさんに何か気づかせて助けたい、
そんなことを毎日、毎日思っています。

特に、Sさんは自分自身が、幼いとき、親が他の宗教に入っていて
両親の夫婦仲が悪かった家庭で育ったのだそうです。
それがずっと心の傷になり、自分が家庭を持ってから、
数年前ですが、エホバの証人と研究を
はじめて、これこそが真実の宗教だ、と思ったのだそうです。
それがまた同じ過ちを繰り返そうとしていることに
気がついていないなんて・・・
ご主人は反対しているみたいだったし、
また同じ人生を子どもたちにも与えてしまうかもしれないと知っていて、
私しか、教えてあげられる人はいないかもしれないのに
躊躇している私がここにいるのです。
このままでは、もうじきSさんはバプテスマを受けてしまう・・・

助けたい、でも、助ける自信がないっていうか・・・・
Sさんに、インターネットも見せてあげたいし、
「良心の危機」も読ませたい、
でも、そうすることは、信仰を持っている人にとっては
たまらなくひどい仕打ちであり
「レイプ」に匹敵することであることを私も知っているだけに
なかなかそう簡単にはできないです。
でも、助けたい・・・・

私、どうしたらいいんだろう。

どうしたらいいか、何か良いアイデアが
ありますか・・・・・

《編集者より》
組織を離れたあなたのことを、司会者が極悪人のように言うことは、「背教者」に対する当然の姿勢ですので、北朝鮮の政府が脱北者を極悪人のように非難するのと同じことだと思って、全く気にせずに無視して下さい。Sさんの問題は、難しい問題で、私も詳しい事情がわからない限り適切な助言はできないと思います。一般的に言って、Sさんがあなたのことを「裏切り者」と見ているかどうかが一番の決めてとなります。もしSさんがあなたを背教者として、一切付き合いたくないと思っているのであれば、あなたがいくら努力しても無駄ですので、ここはすっきりと縁を断つことでしょう。しかし、もしSさんがあなたと個人的な交際を続ける気持ちがあるのであれば、宗教と関係のない所で、少しずつでもお付き合いを続けることは可能でしょう。そのような中で、世間話の合間に、少しずつ相手に考えさせるような質問をすることから始めるべきでしょう。インターネットの情報や、背教者の書いたもの(「良心の危機」など)を見せるのは、そのような関係が確立してかなり経ってからやるべきで、当分の間はそのようなことは話題にもしないのがいいと思います。先ずはよい人間関係を確立して維持することから始まります。