研究生よりラッセルについての質問

(1-12-06)


編集者 様

私は今、エホバの証人の訪問を受け、聖書研究をしています。
その方はとても親切で、頼みもしないのに、親切に色々と世話をやいてくれたり、う
ちの子供たちの面倒をみてくれたり、それは良くしてくれます。
とてもよい方です。

しかし、彼女は私と私の家族(幼い子供たちも含め)全員をJWにすることが目的で
す。
私は、クリスチャンです。しかし、それは偽物であり、本物はエホバの証人だけだと
いうことでした。
私は、聖書は、「神は、人間をこの地上で永遠に生きさせること」と、「死後の魂は
無く、人間の肉体が魂であり、永遠の命は死後のあるのではなく、この地上にしかな
いこと」、及び、神がエホバの証人を中心に救済される(???)こと、1914に
サタンが地上に落とされて、人々を惑わせるようになったこと等を宣言しているとい
うことを教えられました。
事実、聖書を読めば、「神が地球と人間を創造した目的は、地上で永遠に生きさせる
ためであり、死後の生命はそもそもないように設定されていた」と考えられます。
罪が入ることで、死が入ったという説明だからです。

そこには共感を覚えます。聖書に書いてあったので。
しかし、疑問点は、私の中で、神とエホバの証人の組織が一致しないことです。

また、私はある人物から、エホバの証人の創立者のチャールズ・ラッセルなる人物が
フリーメイソンであったことを聞きました。がさねたを言うような方ではなく、きち
んとし根拠があってのことだと思います。
彼が言うには、たんなるメイソンであっただけでなく、かなり位の高い、中心的な人
物であったとか。
ラッセル氏の墓も、メイソンのマークが示されているとか。確認してはいませんが、
もしエホバの商品のラッセル氏がフリーメイソンで、しかも偉い人だったなら、とて
も神や聖書の真理を解明することは出来ないでしょう。

そこが非常に疑問に残っています。

また、排斥すると言う行為も、神ならそんなことをなさるだろうか、と考えざるを得
ませんし、「起立と清里保つため」ということならば判る気もしますが、冠婚葬祭を
祝わないとか、学校の競技もしないとか、戦争をしないことはいいことですが、それ
と競技は違うのに、どこかエキセントリックな気持ちがします。

また、そもそも初めに教団側の主張があり、それを聖書の語源を使って、正当化して
いるというか、いわゆる誘導尋問をしているような間隔さえ受けます。

しかし、それでも、やはり、聖書を読めば、エホバの証人の一番の革新的信念であ
る、「神は人間を地球上で永遠に生きるために創造されたのであって、人類始祖が罪
を犯さなければ、人は死ぬことや病気になることは無かった」のは正しい理解である
ように思えます。

しかし、一方で、「人は死んだら何もなく、人の魂は地に帰る。死後、彼の命や知識
や考えは消えうせる」という理解ですが、本当にそうなのか不明です。
私には確かめようが無く、判りません。
しかし、テレビでは、死後成仏できていない霊の話などをよくミミにしますが、切実
な話とか霊視になると、生前の事実を一致していることが多くあったりして、霊能者
が実際に嘘を言っているようには思えません。
とすれば、それは魂は肉体が心でも、存在するのでしょうか?
・・・私には科学的に確かめようも無いものですから、わかりません。

しかし、確実に今、思うことがあります。
近所の親切なエホバの証人の方とは、良い友人としてお付合いはしたいが、私はエホ
バの証人という組織が神と一致しないので、距離を置きたいと考えていることです。
そして、私の子供たちにも、集会に連れて行って欲しくないことです。主人は、個人
的に友好関係を作っていますが、エホバの証人としての彼女には近づきたくないと
言っておりますし、それを家庭にもちこまないでほしいと願っています。私も同じ考
えです。
子供が大学に行くより、全時間奉仕をすることのほうを賞賛しており、この世界で出
世したり、ビジネスをしたりする人を「貪欲なもの」としていることが、違うと思う
のです。
ビジネスをしているhとがいるから、みんな生きていけているのですから、全時間労
働者だけだと社会は回りません。
私は自営業をしており、自分で言うのもなんですが、懸命に働き、けっこう稼ぐ腕も
あります。
しかし、エホバの証人として奉仕しないことが、神への行為ではないと断定している
ところがあります。
そこが恐ろしいです。
うちの子供たちが、そのような考えに洗脳されて、まともな教育や職業につくことを
せず、全時間奉仕にさせられたら、困ってしまいます。
私の会社を継いでもらいたいし、子供には子供の人生があります。エホバの証人にな
り、奉仕をすることだけが、神に仕える道ではありません。
しかし、それを言っても理解してはもらえなかった。
だから、何を言ってもダメだろうと気がついています。
行儀作法や律儀な教えを週1回、集会で聞いて、教訓とすることは良いことだと思い
ます。
しかし、子供がそこで終わらずに、どんどん深みにはまりこんで、抜け出れなくなっ
たらどうしようかと心配です。
みんな親切で、良い人たちばかりなので、特に、自今的な友好関係が出来上がってし
まったら、その後「エホバの証人にはならないし、子供を集会にも来させたくない」
などとは言い出しにくくなります。
しかし、それを言うと、彼女がどんなにショックを受けるか、そう思うと申し訳なく
て言い出せません。
毎週日曜日になると車で迎えに来てくださるので、「来ないで」とも言えませんし、
近所同士でよい関係ですから、関係を悪化させたくは無いのです。
ここで関係をこじらせると、この近所ではなかなか大変な思いをしなければなりませ
ん。

しかし、毎日のようにうちを訪ねては、いろんなもとを持ってきてくれたり、家事や
子育てを手伝いましょうと、持ちかけてくれます。
私は仕事を仕事をこなしながら2人の子供を育てているので、その手助けはありがた
いのです。
しかし、・・・それがどこか恩着せがましいところがありますので、してもらったら
必ず何かお返しに買って、届けています。もしものときに、「あれだけしてあげたの
に」と持ち出されたくないし、良い関係を保ちたいからです。

彼女への個人的な好意はありますし、よくして下さっているので感謝もしています。
ですから、彼女との個人的な友好関係は大事にしたいのです。
しかし、私と私の子供たちには、エホバの証人と言う組織からは距離を置いてもらい
たいと思います。

どうしたらいいですか?

また、エホバの証人の創立者のラッセル氏がフリーメイソンだったというのは真実で
すか?もし、真実なら、その証拠となるものは何でしょうか?

ぜひ教えてください。
ご連絡お待ちしております。

《編集者より》
親切なエホバの証人との関係を保ちながら、ものみの塔の宗教に深入りしないようにしたいというのがあなたの希望だと思いますが、これは社交技術の問題だと思います。確かに言い難いことではありますが、あなたの正直な気持ちを相手に誠実に伝えるべきだと思います。つまり、あなたがこのエホバの証人を人間として尊重し、好意と感謝を持っていること、その気持ちは宗教以前のものであること、あなたも家族も聖書を信じているが、エホバの証人の組織に入る気持ちはないこと、従って集会には参加せずにその方とのお付き合いを続けたいこと、これらを早いうちにはっきりさせておいた方がよいと思います。よくあるのは、言い難いことであるということで、先延ばしにしているうちにますます深みに入って、どうにも動きがとれなくなることです。エホバの証人の伝道者の側からすれば、まさにそれが狙いですから、あなたがこの時点で正直なあなたの気持ちをはっきりさせることは、別にその方の気持ちを害することにはならず、伝道によくあることとビジネス的に受け流してくれるかもしれません。それを根に持ってあなたに仕返しをするような人であれば、その人の親切はまさに伝道のビジネスのためだけですので、交際を続ける価値もないとあなたもすっきり諦められるのではないでしょうか。その相手の方が本当に人間として良い人であるなら、きっとあなたの状況を理解してくれると思います。

ラッセルとフリーメイソンとの関係ですが、幾つかの説がありますが、確定的なことは言えません。関係があったとすればごく初期の段階で、ものみの塔誌が出版されてからは、ラッセルはフリーメイソンに関しては否定的な記事を書いています。ラッセルの墓にある王冠の徽章については「テーズ・ラッセルの墓の写真」のページをご覧下さい。


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